オフライン/実行時間の長いコンテンツをトラッキングする

従来のeラーニングの仕様のほとんどは、コンテンツをトラッキングするために常時接続を必要とします。

コンテンツは、中断や後で再開することができますが、中断している間、コンテンツをオフラインで体験することはできません。ユーザーがオフラインコンテンツを体験できるように、LMSは、APIのオフラインバージョンを提供することもできますが、しかし、それはLMSのために余分な仕事を必要として、すべてのLMSがこの機能を提供しているわけではありません。

LETSI RTWS (run-time web services)では、通信処理をするため、コンテンツプロキシを作成することで、この制約を回避して、プロキシがLMSと通信を行います。これはエレガントなソリューションですが、それには1つわずかな制約があります。コンテンツは、オフラインなる前に接続された環境で起動する必要があります。

この分野で、Tin Can APIを用いて行った仕事は、以前のRTWSの進捗に、直接もとづいたものです。Tin Can APIはRTWSと同じ機能を提供していますが、さらに2、3歩先を進んでいます。Tin Can APIを使用している、コンテンツ/アクティビティの一部は、スマートに、それがネットワーク接続されているかどうかを検出することができます。

もし、ネットワークに接続できず、コンテンツ/アクティビティが、独自のストレージを持っている場合、ローカルにデータを格納して、接続状態になったとき、LRSに戻し送信することができます。加えて、アクティビティは、RTWSとは異なり、オフラインで起動することができます。

Tin Can APIの特徴はまた、一度に数週間の間、SCORMのセッションを維持するのが非現実的なところでは、長時間実行されるコンテンツをトラッキングできることは、優れたところです。シミュレーションまたはシリアスゲームを考えると、ユーザーは数日、数週間にわたってインタラクションが続けられるかもしれません。そのため、各インタラクションごとに、LMSからそのつど起動すべきではありません。Tin Can APIは、この問題に良いソリューションを提供することができます。


※ この記事は、CC BY 3.0のもと、Rustici Software 社の記事を翻訳したものです。
http://scorm.com/project-tin-can-phase-3-tracking-offlinelong-running-content/

NoraUsagiメモ:

LETSI RTWS (run-time web services)
http://scorm.com/rtws/