SCORMの学習画面の構成

SCORMの学習画面の構成

LMSの学習画面は、つぎの3つから構成されます。

  • ナビゲーション
  • 目次(コンテンツ構造)
  • 学習ページ



ナビゲーション

ナビゲーションとは、学習の前後ページ移動や学習終了などのボタンが配置されます。「前へ」「次へ」「終了」「教材終了」「中断」などボタンが付いています(文言はLMSによってさまざまです)。またLMSによっては、SCORM関係なく独自のボタン(「デバック」ボタンなど)が付いているものもあります。

目次(コンテンツ構造)

学習コンテンツは、章節項目といったツリー階層の構造を持つことができます。そのコンテンツ構造を表示したものが目次になります。各目次の項目は、学習ページに対応して、学習完了、学習習得を判定する単位となります。

学習コンテンツ

SCORMの学習コンテンツは、HTMLファイルから構成されます。一般的なホームページとの違いは、2つあります。

  • LMSと通信することができる。
  • 学習コンテンツの構造や目次を作るためのXML形式の設定ファイル(マニフェストファイル)が必要。

特別なスクリプトをHTMLの中に書いたものだけがLMSと通信ができます。とくに通信する必要がない場合は、普通のHTMLでも動作します。ただし、マニフェストファイルは必ず作らなければならないため、ちょっと手間がかかる部分でもあります。

学習コンテンツのパターン

SCORMの学習コンテンツは、大きく2つに分かれるようです。

  • シングルSCO
  • 1つの項目にFlash学習コンテンツを表示させて、Flashの中で画面遷移が行われるもの。そのためLMSが管理する項目は1のみとなります。SCORMの教材作成ツールは、シングルSCOで書き出すものが多いです。

  • マルチSCO
  • 複数の項目で構成されます。ナビゲーションによって学習ページの移動ができ、各項目のページ単位で学習履歴の把握、学習ページの制御(シーケンシング)を行うことができます。

学習管理において、シングルSCOとマルチSCOは大きな違いがあります。LMSは、目次の項目単位で学習をしたかどうを判断します。そのため、シングルSCOの中にFlashのページが10ページあったとしても、項目は1つとして判断されます。その1つだけで学習判断をして良いのか、考える必要はあるでしょう。

LMSの学習画面いろいろ

  • SCORM2004学習エンジン SCORM1.2、2004対応

  • ilias SCORM1.2、2004対応