次世代の仕様を調査するうえで重要な側面はシンプルであることです。
従来のeラーニングの規格は複雑なため、準拠するために膨大な時間とコストが掛かります。
また、多くの能力を求められました。
残念ながら、シンプルさとパワーは、一般的にソフトウェアの環境では、相伴わないものですが、解決策を見つけたと考えています。
Tin Can APIは、SCORMより遥かに簡単で、とてもシンプルなAPIです。
- もうJavaScriptを扱うことはありません。
- アクティビティとLRSの通信処理の複雑さは、大幅に軽減されます。(少ないAPI呼び出し)
- それ以上に必要なマニフェストファイルや、複雑なファイル構造がありません。
- コンテンツ(アクティビティ)には、複雑な要件はありません。「私はこうしました」というステートメントの送信ができれれば良いだけです。
- アクティビティは(LRSの外側で)単独で実行されるので、アクティビティやLRSによって満たさなければならない、ユーザーインターフェイスの要件はありません。 — アクティビティは、単独で存在して、LRSにステートメントを伝えます。
より複雑なステートメントの例は次のようになります。
[Somebody] says that [I] [did] [this] in the context of [ _____ ] with result [ _____ ] on [date].
※ この記事は、CC BY 3.0のもと、Rustici Software 社の記事を翻訳したものです。
http://scorm.com/project-tin-can-phase-3-it-needs-to-be-simple/
NoraUsagiメモ: SCORM2004の普及が進まない理由として、仕様が複雑なことが1つあります。Tin Can APIは、必要あれば、シンプルな動作の組み合わせで高度な動作を実現しようというのが、コンセプトだと思います。