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Moodle2.3 SCORM1.2 SCORM2004 HelloWorldコンテンツの起動

Moodleで、SCORM1.2、2004のコンテンツが動作するか確認してみましょう。ここでは、簡単なコンテンツ(HelloWorldコンテンツ)を動作させるところまでを見てみます。

SCORM HelloWorldコンテンツの動作

  • 「HelloWorld」の文字列を表示する。
  • SCOが起動したとき得られる、Initializeの戻り値を表示する。

HelloWorldを表示しただけでは、ぱっとみアセットと区別が付かない(面白くない)ため、Initializeの戻り値を取得します、これにより、ランタイム環境に接続できたかどうかが確認できます。

サンプルコンテンツ ダウンロード
SCORM12_HelloWorld.zip
SCORM2004_HelloWorld.zip


コースを設定する

Moodleでは、コンテンツを登録するとき、まずコースを定義して、その中に学習コンテンツを登録します。
「新しいコースを追加する」を選択します。

そうすると「コース設定を編集する」という画面に変わります。ここでは、とりあえず最小限に、学習コンテンツをデフォルトの「Miscellaneous」カテゴリに設定して、「コース名」「コース省略名」「フォーマット」を設定します。ここで、「フォーマット」は、SCORMフォーマットを指定します。ちなみに、Miscellaneousは、「雑多」という意味ですが、未カテゴリと解釈するといいかもしれません。

「変更を保存する」を選択すると、次に学習コンテンツを実行できるユーザを登録します。「ユーザを登録する」ボタンをクリックして、ユーザを選択します。

これで、コースの設定、コースを実行できるユーザの設定ができました。

学習コンテンツを登録する

次に学習コンテンツを登録するには、コースを選択します。(「サンプルコース」を選択)

「新しいSCORMパッケージの追加」画面で、コンテンツの名称(SCORM1.2 HelloWorld)、説明、そしてパッケージファイルを登録します。

「保存して表示する」ボタンを選択すると、画面が切り替わり、「問題に入る」から、コンテンツの開始ができます。

SCORMの学習コンテンツは、このような形で表示されます。このコンテンツは、Initializeの値が、trueと表示される場合、きちんとSCOとしてLMSと通信ができていることを示しています。falseや空白の場合は、失敗しています。(例えば、LMSに載せず、ファイルをブラウザにそのまま表示させるとfalseとなります。)

同様に、SCORM2004のコンテンツも登録してみましょう。コンテンツを追加するには、左側のナビゲーションの「サイト管理」から「コース」>「コースを追加編集する」を選択して、「新しいコースを追加する」ボタンから同様に登録することができます。1つ目の登録では、なにもコースが登録されていなかったため、画面上に「親切に」コース追加のボタンが表示されていた感じでしょうか。

この程度のSCORM2004コンテンツなら、問題なく動作します。

(参考) ILIAS4.2.1 SCORM1.2、2004 HelloWorldコンテンツの起動
MoodleとILIASでどう違うかみてみてください。
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Web Platform Installerを利用したMoodleのインストール その3

WebMatrixでデータベースを操作する

WebMatrixを利用すると、ちょっとしたメリットとして、データベースの管理も行うことができます。よくブラウザベースのphpMyAdminが利用されますが、WebMatrixでも簡単な操作は可能です。ウィンドウ左下に「データベース」ボタンをクリックすると、データーベースのツリービューが表示されます。

「Moodle」を選択すると、Moodleで利用されているテーブルがすべて表示されます。

ここで1つ、moodle.mdl.userテーブルを開いてみましょう。選択して右クリックでテーブルが表示されます。

クエリーの発行もすることができます。「ホーム」タブから「新しいクエリ」ボタンを選択します。

たとえば、下記のようなSQLを書いて、「実行」ボタンを押すと、抽出することができます。

select * from moodle.mdl_user
where username = ‘admin’;

CSVからデータのインポートなどの機能は付いていませんが、クエリを発行できることから、通常ほとんど事足りると思います。

Web Platform Installerを利用して、Moodleをインストールすることは、レア?なケースだと思いますが、いかがでしたでしょうか。WebMatrixは、設定次第では、本番環境のWindows Serverと組み合わせて、利用することもできるようです。意外と使えるツールだと思います。

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Web Platform Installerを利用したMoodleのインストール その2

その1の続きです、ここでは、Moodleの設定を行います。

moodleの設定

前回は、moodle インストールの初期画面まで進みました。「Continue」をクリックすると、正常にインストールできるかチェックが動作します。

moodleの初期画面

ここで、1つphp_extensionのintlがひっかかりました。intlは、PHPのサイトをマルチリンガル化するときに利用される、国際化関数です。

リンクをクリックすると、どうすれば良いか、書いてあるので、これに従って、修正を加えます。下記の3行の記述が、php.iniファイルに設定されているか確認します。

extention=php_intl.dll
intl.default_locale = en_utf8
intl.error_level = E_WARNING

php.iniファイルは、下記ディレクトリにあります。
C:\Program Files\IIS Express\PHP\v5.3\
拡張子が、非表示で分かりづらい場合は、表示状態にすると、すぐ分かると思います。

ファイルを開き、[Ctrl]+F intlで文字検索をかけると、該当する記述がありますが、セミコロンで注釈扱いになっています。そのため、動作しなかったようです。ここでは、赤枠の2行を付け足します。セミコロンを取って書き換えても構いません。

もうひとつ、ExtentionListに登録されているか確認してみると、記述がないため、付け足し保存を行います。もしファイルを保存する権限がない場合は、書き込み権限を設定してください。

ブラウザに戻り、再読込みをすると、ステータスがすべてOKになりました。

インストールが始まり「Continue」で進めていきます。

Installationで、adminのパスワード、サイト名称などを設定します。

Full site name でサイト名称、そしてShort name for site で短縮名称を設定して、保存します。

保存すると、管理者モードでMoodleにログインした状態でサイトが表示されます。きちんと、サイト名称が表示されています。ただ英語モードになっているため、日本語で表示されるように設定を少し調整します。

左側の「Settings」のメニューにある、「Site administration」から、「Language Packs」を選択します。そして、「List of available languages」から「日本語」選択して「Install selected language pack」を押します。そうするとインストールされて、「Installed language packs」に日本語(ja)が表示されます。

日本語(ja)が追加されました。

日本語パックが入ったので、次にやることは、Language Settingsを選択して、サイトのデフォルト言語を英語から日本語に変更します。デフォルト言語は、新規アカウント追加や未ログイン状態で、設定される言語になります。

ログアウトすると日本語になります。

ただ、adminでログインすると、英語になっています。これは、adminのアカウントで使用する言語が、英語のままになっているためです。個人の言語を設定するには、「Settings」から「My profile settings」の「Edit profile」を選択します。

そのなかの、「Preferred language」の設定を英語から日本語に設定します。

これで、日本語がちゃんと表示されました。サイト全体のデフォルトの言語設定とユーザーごとのプロファイルの言語設定、2つあることに注意してくだい。ちなみに、右上のプルダウンで変更できる言語設定は一時的に変更したいときに使用するもので、ログアウトすると元に戻ります。

これでMoodleのインストールができました。

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Web Platform Installerを利用したMoodleのインストール その1

Moodleとは

Moodle(ムードル)は、1999年にオーストラリアのMartin Dougiamas(マーチン ドウギアマス)氏により、開発されたオープンソースLMSです。現在、Moodle Pty Ltd(Moodle Headquarters)とコミュニティにより支えられ、もっともよく利用されているLMSの1つです。Moodleの特徴は、コミュニティの規模が、ほかのオープンソースLMSと比べ大きく、国内でも導入サポートを行う企業も存在し、大学などでよく利用されています。オープンソースLMSを探している方は、とりあえずMoodleを試されてみると良いかもしれません。

SCORMは、SCORM1.2に対応して、2004は、まだ完全ではないようですが、ELECOAなど、プラグインとして、SCORM2004に対応するモジュールが存在するため、インストールすることで、動作させることができます。

インストール

ここでは、検証・開発を目的として、Web Platform Installer3.0を利用して、Moodleのインストールを行ってみましょう。WebMatrix上(IIS Express、MySQL)でMoodleを動かしてみます。

Moodleのサイトでは、Web Platform Installerよりもっとお手軽な、Moodle packages for Windowsというパッケージがあります。この場合は、Apache、MySQLの組み合わせとなります。

ダウンロード

http://www.microsoft.com/web/downloads/v3/platform.aspx から、Web Platform Installerをダウンロードします。

ダウンロードしたら、アプリケーションを起動して、右上の検索フォームに moodle と入力して検索をかけます。

そうすると、英語版のMoodle2.3がヒットします(2012/8/5現在)。「追加」ボタンを選択して、「インストール」を行います。リリース時期によって、配布されるバージョンは異なると思います。

データベースは、MySQLしか選択できません。「コンピューターにインストールします。」そのままの設定で、「続行」します。

「同意する」を選択します。

MySQLのrootアカウントに対する、パスワードを設定します。

アプリケーションのダウンロードとインストールが開始されます。しばらく時間がかかります。

アプリケーション情報の入力を行います。データベースは「新しいデータべーすの作成」を選択して、データベース管理者のパスワード、データベースパスワードを設定します。そして、passwordsaltには、40文字以上の適当な文字を入力します。

入力して「続行」するとインストールが続きます。

これで一通り、インストールが完了いたしました。「起動」をクリックすると、WebMatrixが起動します。

URLの表示部分 この場合 http://localhost:56897 をクリックするとブラウザが起動してmoodleの初期画面が表示されます。WebMatrixを起動した直後、moodleの起動準備が動作しているため、準備が終わるまで、待ってください。いきなり、起動させるとエラーになります。


moodleの初期画面